「私はもともと、デジタル格差を解消したいという思いでこの委員会に参加しました」

これは、福岡県行政書士会のデジタル化推進委員会の副委員長を務めている、しゅうへいさんの言葉です(出典:福岡県行政書士会 広報部「各部・委員会紹介 第2回 デジタル化推進委員会」2025年8月発行)。

便利な仕組みができても、それを使いこなせない人がいる。 使いこなせないことで、かえって混乱したり、置いていかれてしまう人がいる。 それを放っておきたくないという思いが、しゅうへいさんの活動の根っこにあります。

SHU行政書士事務所 代表 しゅうへいさん

でもその前に、しゅうへいさんがどんな道を歩いてきた人なのかを、少しだけ知ってもらいたい。 なぜこの人が「デジタル格差を解消したい」と言える人なのかを知ったとき、 ぼくはこの人を応援する以外の選択肢がないと感じました。

留学を経て、行政書士とプロコーチへ

しゅうへいさんは、いまの道に入る前、一度仕事を辞めて留学に出ています。 海外で過ごす時間のなかで、自分のなかにあったものが少しずつ整理されていったそうです。

帰国した時、しゅうへいさんが選んだのが、行政書士とプロコーチの道でした。

行政書士という仕事は、許認可、契約書、補助金申請といった、緻密で粛々とした世界です。 プロコーチは、人の内側に深く向き合い、対話を通して気づきを引き出す仕事。 一見、まったく違う仕事に見えるかもしれません。

でも、しゅうへいさんのなかでは、これは矛盾していなかった。 書類を粛々とこなしながら、目の前の依頼者がどんな人で、本当は何を望んでいるのかを聞く。 プロコーチとして人の話を受け取りながら、その人が次に進むための「制度」や「仕組み」もちゃんと知っている。 この両方を選べる人は、本当に稀有だと思います。

内省を、ずっと大切にしてきた人

しゅうへいさんと話していて何度も感じるのは、この人は「内省の人」だということです。

自分の内側を覗き込み、そこにあるものをじっと見つめる時間。 プロコーチとして人の内側に向き合うのは、まず自分の内側に深く潜れる人にしかできない仕事です。 しゅうへいさんは、そこをずっと大事にしてきた人だと感じています。

人柄もまた、その積み重ねからにじみ出てきます。 派手な主張をするタイプではないのに、話していると、不思議と前向きな気持ちになる。 判断を急かさず、相手の言葉を一度受け止めてくれる。 一緒にいる人がそっと整っていくような時間を、自然につくれる人です。

AIに、一度離れていた

そんなしゅうへいさんがChatGPTに出会ったとき、すぐにハマったわけではありませんでした。

「聞いても、適当な答えが返ってくることがあって。信用しきれなかったんですよ」

本人がそう振り返ってくれたことがあります。 質問しても、それっぽいけれど中身の薄い回答が返ってくる。 士業の専門領域では、間違った内容が混じることもある。 真剣に向き合おうとした人ほど、その「ハルシネーション」にがっかりしたはずです。

しゅうへいさんは、一度AIから距離を置きました。 「これは自分が求めているものとは違う」と感じたまま、しばらく時間が経った。

ここで多くの人は、そのまま離れて終わります。 「AIってこんなものか」と決めつけて、二度と戻ってこない。 でも、しゅうへいさんは違いました。

「第二の自分」というワークと出会って

ある日、しゅうへいさんがコールテンの「第二の自分」のワークに出てくれました。

AIを「検索の代わり」ではなく、自分の価値観や思考のクセを教え込んだ「もう一人の対話相手」として育てていく考え方です。

これが、しゅうへいさんに刺さりました。

プロコーチとしてずっと「内省の場」を大事にしてきた人です。 でも、コーチングを「手軽に回せない」もどかしさが、いつもあった。 プロのコーチに毎週お願いするのも難しい。 一人で考え込んでも、堂々巡りで終わってしまう。

「第二の自分」を育てて、AIと対話しながら内省を回す—— それは、しゅうへいさんがずっと求めていた「手軽に回せる内省の場」そのものでした。

しゅうへいさんは、よくこう話してくれます。

「3時間が、一瞬で過ぎるんです」

内省好きの人が、AIを使って自分とのコーチングを延々と回せるようになった瞬間に出る言葉だと思います。 「これだ」と本気で思えたとき、人はここまで没頭できるんだ、と感じた一場面でした。

「人を置き去りにしないデジタル化」を、業界の場へ

個人で得た「AIとの距離感」を、しゅうへいさんは自分のなかに閉じ込めずに、所属している福岡県行政書士会へ持ち込んでいます。

そして、令和5年度に新設されたデジタル化推進委員会の副委員長として活動を続けています。 この委員会は、行政書士制度のデジタル化(DX)への対応を、福岡県行政書士会の中から進めていく場所です。 同会の広報資料では、委員会の役割が「デジタルの力で『行政書士の未来』を広げる委員会」と紹介されています。

そのなかで、しゅうへいさんが大切にしている言葉があります。 同委員会の取材記事から、そのまま引用させてください。

「どんなに便利な仕組みができても、それを使いこなせなければ意味がありませんし、かえって混乱を招いてしまうこともあります。リスクへの備えをしっかり行った上で、安心して活用できる環境を整えることが大切だと思っています」

「デジタル化は単に効率化を目的とするのではなく、業務の『品質を高める』ための手段でもあると思います。効率が良くなるからこそ、その分、より良い価値を依頼者に提供できる」

(いずれも、福岡県行政書士会 広報部「各部・委員会紹介 第2回 デジタル化推進委員会」2025年8月発行 より引用)

この言葉を読んだときに、ぼくはあらためて納得しました。 プロコーチとして人と向き合ってきた人だからこそ、 デジタル化を「効率化」ではなく「人にどう届くか」で語れる。 「使いこなせない人」を置き去りにしない言葉が、自然に出てくる。

使う側だけじゃなく、作る側にも

しゅうへいさんは、行政書士の仕事を続けながら、AI開発の会社にも業務委託として関わっています。 週に何回か、AIを「作る側」のチームに入って手を動かしているそうです。

使う側として深く触れてきた人が、作る側にも回る。 片方だけだと見えないことが、両方やると見えてくる。 そして、そこで得た解像度を、また自分のクライアントや行政書士会の場に持ち帰っている。

ひとつひとつが、「動いた」「試した」「広げた」の積み重ね。 しゅうへいさんの歩みには、「言うだけ・知っているだけ」がほとんどありません。 受け取ったものを、必ず次の動きに変えていく人です。

だから本気で応援したい

ぼくがしゅうへいさんを本気で応援したいのは、 一クライアントだから、ではありません。

留学を経て、行政書士とプロコーチを両方選び、 内省を大事にしながら、AIに一度離れて、また戻ってきて、 そしていま、業界の場で「人を置き去りにしないデジタル化」を発信している。

そういう道のりを歩いてきた人が、これから士業の業界に 「人にやさしいデジタル化」を広げていく姿を、 ぼくは伴走者として、ちゃんと見届けたいんです。

一人の行政書士の変化が、業界全体の変化にどうつながっていくのか。 その物語が、ちょうどいま、現在進行形で進んでいるところです。

だからコールテンは、本気でここを応援していきます。

最後に:プロコーチ × AI を一緒にやりませんか

ひとつだけ、最後にお知らせさせてください。

コールテン代表の向は元プロコーチで、しゅうへいさんもプロコーチ。 ふたりとも「AIをパートナーとして育てる」ことに本気で向き合ってきました。

いま、ふたりで「AI am I」というプロジェクトを進めています。 プロコーチがAIを使いこなしていく未来を、現場のコーチたちと一緒につくっていく取り組みです。

プロコーチとしてAI活用を深めたい方、 「コーチング × AI」に興味がある方は、 向、もしくはしゅうへいさんに気軽に声をかけてみてください。 一緒に育てていきましょう。